とこしえの想ひ紡いで

とこしえの想ひ紡いで

今は昔、竹取の翁といふ者有りけり。

野山にまじりて、竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。

名をば讃岐造となむ言ひける。

学生時代にこの文章を暗記した方も多いのではないでしょうか?

竹取物語は昭和29年に大阪市立大学の講師が大和国広瀬郡散吉郷(現在の広陵町)が翁の住まいだったと発表して以降、色々な出版社から販売されている竹取物語の注釈で、広陵町が舞台だとされているようです。

個人的には広陵町一択ですが調べれば静岡県や京都府など様々な土地が舞台であると出てくるので、色々考察するのも楽しい作品です。

そんな身近な作品を、今回のイベント「敬老会」で職員が演じました。

最初はただの読み聞かせ会として発案されたのですが

どうせなら紙芝居にして懐かしい雰囲気も楽しんでもらおう。となり

いやいっそのこと、一緒に読んで楽しもう!となった結果静止画アニメのアフレコのようなイメージでやってみようとどんどん変化していきました。

そうと決まれば後は行動あるのみと

竹取物語の原文から簡略化を行いつつ台本を作成。

色々なかぐや姫の紙芝居や絵本を集めスライドを作成。

そしてだれがどの役をするかの配役決定。

今回、台本を読んで「かぐや姫ってこんなストーリーだったのか」とつぶやいている職員もおり、職員にとっても古典文学に触れるいい機会になったようですw

慣れない状態に緊張の面持ちの職員一同。

スライドをしっかりとみながら、みなさん耳を傾けて下さいました。

途中職員のアドリブにより宝物が豚まんになってしまったりして「竹取物語はこんなのちゃうわ」とつっこみを入れられつつも物語は進んでいき

かぐや姫は月に帰っていきました。

 

 

不老不死の薬は準備できませんでしたが

代わりに写真立てをプレゼント。

中に入っている写真は各フロアの職員が厳選いたしました。